Febri Vol.09は商業サイドから提示された東方史である
2011年 11月 28日
巻頭特集がフォーゼというあいかわらず方向性が謎なFebriですが、
今号は茨歌仙よりも44ページという商業誌としては過去最大と思われる東方特集に価値があると思った。
東方についてのほとんどの情報は東方Wikiや考察系のサークルさんが発行する同人誌を読めば事足りるのですが、最新作の神霊廟を軸に紅魔郷以降の過去作どころか若干ながら旧作に関する情報もZUN氏から引き出してるあたり、さすがはプロの仕事だと思った(2軒目ラジオとノリが同じとか言わない)
感銘を受けたのは、神主が作品に対してどのような考え、姿勢で取り組んでいるのかがわかったこと。
紅魔郷あるいは風神録の時点ですべてを考えてたわけではないだろうけど、ゲームで表現されてる映像やせりふなどとは別にそれらが連鎖する仕掛けを作っていたのがすごい。
「プレイヤーのサイクルは3~4年」という話も興味深かった。
「プレイヤー」を「サークル」に置き換えてみると、それは実感できるところで東方サークルの主戦力は高校生や大学生なのだと思う。卒業を機に足を洗う者もいれば、辞める気はないけど就職したら忙しくなってフェードアウトなんてケースもあるかもしれない。
それと関連して「(神主は)紅魔郷の頃は仕事を終えて帰宅してから製作してた」という話は勇気がわいた。
物の本を読むと「デキル人間は自分の時間を作る」と書いてあったり、
とある同人作家さんいわく「社会人で同人を続けるなら(創作活動を)習慣づけすること」。
オイラ自身が「同人」を知ったのは社会人になってからで、学生時代から絵を描くとかゲーム作りたいとか興味はあってもスキル不足で嫌気が差して投げ出したり、忙しさを言い訳にチャレンジしなかったり。
無論本業が大事なので多分にリソースを割かなくては立ち行かないこともありますが、
できない理由を探さずに一歩踏み出す勇気は必要だと感じる今日この頃です。
(先の震災みたいなのがもう一度あったら生きてるかどうかもわからんし。悔いは残さず)
屠自古が史実(?)での刀自古郎女とは別人の可能性があるのが判明したのは収穫。
インタビュー読んだ感じだと蘇我氏の亡霊には違いないが、あえてその名前を名乗っているらしい。
厨二病の可能性があるのも吹いた。
太子の嫁さんなのでちょいえろなキャラと思っていたけど、
(アレな当て字で)偽名までつかってるあたり相当イタそうで、創作意欲わきまくりです。
しかし、別人と言うことは毛人の可能性も微粒子レベルで存在する・・・
今回の茨歌仙も華扇ちゃんかわかわ。個人的に小傘と芳香ちゃんがちょい役で出てきたのがうれしい。
しかし、カラーを勝ち取ったのが響子とは。うぎぎ・・・
このまま寓話的展開が続くのかと思ったのですが、新たな展開に向けてのフラグが立った感じ。
これからも見逃せないですね!